はじめに(用語)
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1st:上腕骨下垂位+肘90°屈曲(体側で「肘90°」)
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2nd:肩外転90°+肘90°屈曲(いわゆる「投球肢位」)
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3rd:肩屈曲90°+肘90°屈曲(前ならえで肘90°)
以下は臨床での主働筋の目安と、よく出る短縮/攣縮(過緊張)、包靭帯の関与をひと目で確認できるように整理しました。
(筋の上部/下部線維は機能傾向の目安。個人差・動作速度・負荷で変わります。)
1stポジション(体側で肘90°)
外旋の主関与:棘下筋(とくに上部線維)+小円筋
内旋の主関与:肩甲下筋(上部線維)
外旋が出にくい時の典型
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可能性:肩甲下筋上部/大胸筋上部の短縮、前方関節包・烏口上腕靱帯のタイト
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サイン:体幹が後傾して代償、肩前面の張り・つっぱり感
内旋が出にくい時の典型
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可能性:棘下筋上部の攣縮/過緊張、後方関節包の軽度タイト
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サイン:肩後外側の圧痛・端域での“詰まり”
触診Tips:肩甲下筋上部は深層で触知難。1stでの内旋の入り具合が緊張の目安になります。
2ndポジション(外転90°・肘90°)
外旋の主関与:棘下筋(下部線維寄り)+小円筋
内旋の主関与:肩甲下筋(下部線維)
外旋が出にくい時の典型
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可能性:肩甲下筋下部/大胸筋下部の短縮、前下方関節包のタイト
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サイン:投球様肢位での前肩部つっぱり、肩前下方の圧痛
内旋が出にくい時の典型
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可能性:棘下筋下部の攣縮、後方関節包のタイト(いわゆるGIRD傾向)
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サイン:後下方ストレッチで再現痛、水平内転での“詰まり”
3rdポジション(屈曲90°・肘90°)
外旋の主関与:小円筋+棘下筋
内旋の主関与:大円筋・広背筋+肩甲下筋
外旋が出にくい時の典型
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可能性:大円筋・広背筋の短縮、前方関節包タイト
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サイン:前ならえ位で外旋が浅い/腋窩前方の張り
内旋が出にくい時の典型
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可能性:小円筋の攣縮、後方関節包タイト
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サイン:肩後下方の圧痛、内旋端域で鋭い抵抗感
非収縮性組織(包・靭帯)の押さえどころ
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内旋制限:後方関節包の短縮が頻出(とくに2nd, 3rd)。
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外旋制限:前方関節包/烏口上腕靱帯/関節上腕靱帯(上・中・下)のタイトが関与しやすい。
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筋の攣縮と比べ**包由来の制限は“軽く均一な抵抗”**になりやすいのが触診上の手がかり。
迅速スクリーニングと介入の流れ
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1st→2nd→3rdの順で内・外旋ROMとエンドフィールを確認
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端域での前面/後面の張り=短縮筋の当たりを推定
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包ストレッチ(後方 or 前方)→該当筋の低痛域ストレッチ→等尺→等張で協調再学習
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痛みが残る場合は肩甲胸郭のリズム(肩甲骨後傾・上方回旋・内外転)も再教育
よくある質問(Q&A)
Q1. どのポジションから評価すべき?
A. 1st→2nd→3rdが推奨。負荷・拘束が少ない順で原因を切り分けやすいです。
Q2. 包か筋か、見分けのコツは?
A. 包:広く均一な抵抗・軽い伸張痛/筋:局所圧痛+特定方向での鋭い抵抗。後方包は水平内転+内旋で再現しやすいです。
Q3. 2ndで外旋が全く出ない投球選手への初手は?
A. 前下方包のモビリゼーション→肩甲下筋(下部)軽伸張→ERA(外旋)等尺→肩甲骨後傾・上方回旋の協調練習を少量多頻度で。
Q4. 3rdで外旋が浅い一般肩のセルフケアは?
A. 壁前ならえで胸郭を起こし、腋窩前方に余裕を作る→ラット(広背)・大円の穏やかな伸張→痛みゼロ域の外旋アクティブ反復。