この記事では、胸棘筋(spinalis thoracis)に関するデータを閲覧できます。
胸棘筋の概要
胸棘筋は広背筋や胸最長筋の深層に位置しており、頸棘筋と共に脊柱起立筋の最も内側を走ります。
主に胸椎の伸展に作用し、内側を走行しているために側屈作用は小さいとされています。
立ち上がる動作やかがんだ体勢から上体を起こす動作など、正しい姿勢の維持や脊柱の正常な弯曲の保持に貢献しています。
基本データ
支配神経 | 脊髄神経の後枝 |
髄節 | C2-Th10 |
起始 | 第10胸椎–第3(又は2)腰椎の棘突起 |
停止 | 第2-8(又は9)胸椎の棘突起 |
栄養血管 | 外側仙骨動脈 |
動作 | 胸腰椎の伸展,側屈(同側) |
胸棘筋の触診
脊柱起立筋の最も内側で触診することができます。
体幹を伸展すると、胸椎から上部腰椎棘突起のすぐ外側で筋の収縮を触知できます。