膝関節の過伸展を修正する方法

不良姿勢の代表である後弯平坦型(スウェイバック)では、骨盤が前方変位しているため、膝関節が過伸展しやすい傾向にあります。

スウェイバックはハムストリングスが優位であり、拮抗筋である大腿四頭筋(特に大腿直筋)は弱化します。

また、ハムストリングスと同じく骨盤後傾に働く大殿筋も機能が低下し、筋張の延長こそありませんが筋力は低下しています。

スウェイバックなのに膝関節が過伸展していないケースでは、足関節を背屈位にすることで前後のバランスを保っています。

足関節に背屈制限がある場合は、脛骨が後方に弯曲していることもあり、その場合は腓腹筋やヒラメ筋のストレッチングが必要となります。

スウェイバックの修正には、ハムストリングスのストレッチ、外腹斜筋・大腿直筋・大殿筋の強化を実施することが大切です。

骨盤が前方変位した立位をとらないように注意し、不良姿勢を自己修正していけるように指導していきます。


他の記事も読んでみる

The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
rehatora.net © 2016 Frontier Theme