この記事では、足底方形筋を治療するために必要な情報を掲載していきます。
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足底方形筋の概要
足底方形筋は足趾屈曲補助筋(副趾屈筋)とも呼ばれており、第2-5趾のPIP関節屈曲に作用し、足底腱膜よりも深部に存在しています。
名前が似た筋肉に足底筋がありますが、足底方形筋とは位置も作用もまったく異なる筋肉なので注意が必要です。
足底方形筋は内側頭のほうが大きく、外側頭はこれに反して、より腱用な構造をとります。
いずれも踵骨の両側から起こり中央に集束します。
基本データ
項目 |
内容 |
支配神経 | 外側足底神経 |
髄節 | S1-3 |
起始 | 踵骨隆起の内側縁と底側面 |
停止 | 長趾屈筋腱の外側縁 |
動作 | 長趾屈筋によるDIP関節屈曲の補助 |
圧痛点と関連痛領域
足底方形筋のトリガーポイントは外側頭と内側頭の合流部に発生し、踵骨と第2中足骨頭を結ぶ線上で、踵骨から1/3の場所になります。
関連痛は踵底面を中心に起こり、荷重で悪化する傾向にあります。
踵底面の関連痛は下腿三頭筋で起こりやすいですが、下腿三頭筋のトリガーポイントを治療後も痛みが残る場合は足底方形筋を確認します。
足底腱膜炎(足底筋膜炎)や踵骨棘と診断されることが多いため、それらの疾患と鑑別することが大切です。