錐体筋(pyramidalis)

錐体筋の概要

第2虫様筋H

錐体筋は、腹直筋の前面・下部にある小さな三角形の筋で、腹直筋鞘の内側で白線(正中の腱性帯)を軽く緊張させる補助的な役割を持ちます。機能的には小さく、左右の一方のみ、あるいは欠損している人も珍しくありません(文献によっては約2割前後で欠如との報告もあります)。

基本データ

項目 内容
支配神経 肋下神経
起始 恥骨(腹直筋停止部の前方)
停止 白線
動作 白線の軽い緊張維持(腹壁の張り出しをわずかに整える補助)

特徴・知っておきたいこと

  • 解剖学的バリエーションが多く、片側のみ欠損もあり得ます。

  • 機能は補助的で、日常生活やスポーツパフォーマンスへの影響はほぼ軽微

  • 手術(正中切開や帝王切開など)で白線や正中の目印として言及されることがあります。

  • 臨床での痛みの主因になることは稀で、腹部痛を疑う際は他の腹壁・内臓由来を優先的に鑑別します。


よくあるQ&A

Q1. 錐体筋がない(欠損)と困りますか?
A. いいえ。補助的な小筋で、欠損していても機能的問題はほぼありません

Q2. 錐体筋を鍛える必要はありますか?
A. 特別に鍛える必要はありません。体幹トレーニングは腹直筋・腹横筋・内外腹斜筋を中心に行えば十分です。

Q3. 錐体筋が原因で腹部が痛くなることは?
A. です。腹壁痛や下腹部痛では、まず**腹直筋・腹斜筋のトリガーポイント、腹直筋鞘、内臓(消化器・泌尿器)**などを優先して評価します。

Q4. 画像検査で見えますか?
A. 超音波などで下腹部正中の白線前方に細い筋として描出されることがありますが、**個人差(欠損・左右差)**があります。


最終更新:2025-10-07